「手足口病」の感染拡大中。しかし、「手足口病」かと思っていたら・・・

話題

その症状、本当に手足口病ですか?

日本全国で感染の拡大報告アリ

テレビのニュースやネットニュースなどで「手足口病」の感染が拡がっているとの報道がありました。
厚生労働省のHPにも記載がありますが、
口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症
です。

手足の先や口の中にぶつぶつが出来て、発熱する症状が特徴で、主に5歳以下の子どもがかかりやすい病気です。手や口などの接触感染、くしゃみや唾などの飛沫感染などで感染しやすい為、保育園や幼稚園などでは集団感染の可能性が非常に高い病気です。

「手をよく洗う」ことが、効果的な感染予防とのことなので徹底してください。

ほとんどの症状は、数日間のうちに治る病気とされており、人によっては「そこまで重大な病気じゃないよね?」という見方があるかもしれません。

油断ならないのが「まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。」という部分です。
この「まれ」という表現が、様々な症状の可能性を示唆しています。

特別な治療方法が無い病気なので、病院に行っても、解熱剤(座薬)や風邪薬などが処方されて終わりというパターンもあるかもしれません。

手足口病ではないパターン

私の1歳半になる子供も嘔吐や発熱など体調不良の様子だったのですぐに病院へ行きました。
最初は「夏カゼ」と診断された症状は・・・

・喉の奥が赤かった
・嘔吐の症状
・発熱

などから判断された診察結果でした。

最初の診断から数時間後、今度は体中に発疹が出てきた為、すぐに二度目の診察(別の近くの病院)へ向かいます。

その別の先生が診察した結果が今話題の「手足口病」でした。

解熱剤と吐き気を抑える薬を頂き、その日は様子見。
夜中も39度~40度の高熱が続き、解熱用の座薬も効かないという状況でした。

病気の症状が一向に改善されない為、もう一度別の病院で受診して発覚したのが、「川崎病」という病気だったのです。
え?「手足口病」ではないの・・・?

「手足口病」ではなく「川崎病」という聞きなれない診断結果を聞いて、徐々に不安になってくる私達夫婦でした。

川崎病とは?

普段聞きなれない病気だったので、その病気は?となりましたが、
病院の先生の話では、「血管の炎症を引き起こす病気」とのことでした。
現在は年間10万人程度の幼児(1歳~5歳程度)が発症する病気だそうです。

川崎病の判断基準としては何項目かあるらしく、

・発熱が5日以上続く
・両目の白目部分が充血している
・手先、足先のむくみ
・皮膚の発疹
・口唇が赤くなり、舌にぶつぶつが出来る、また、喉奥が赤くなる。
・首元(リンパ)が腫れる

上記のような項目が多数当てはまった場合は川崎病の疑いがあるそうです。
確かに言われて気づいたのですが、うちの子が病院に駆け込んだ際の状態(体中の発疹、発熱、目の充血、手足のむくみ)にほぼ当てはまる症状でした。

すぐに大きな病院に向かい、血液検査などを行った結果、「川崎病」で間違いないと診断されました。
そのまま入院して点滴での治療が始まることに。

点滴での治療から経過観察を経て、約10日前後で無事に退院することが出来ました。

ただ、今後も血管の炎症を抑える飲み薬を毎日しばらく飲み続けるのと、心臓の血管の状態を調べる定期的な検査で通院をすることになっています。
ひとまず退院が出来たことと、小さい手から点滴の針が抜けたことの喜びがまずは大きかったです。
本当に良かったなぁとつくづく感じております。退院できた日は「健康第一」というキーワードが、私の30数年の人生の中で骨身に沁みた日でもありました。

まとめ

私の子どもの場合は、徐々に症状が変わってきたので、何とも言えませんが「川崎病」を発症している場合でも、
症状が似ているせいで「手足口病」と診断される可能性がゼロではないということが今回の経験でわかりました。

診察でわからなかった病院の先生が悪い、という事ではなく症状が似ている為、判断がつきづらいケースもあるということですね。

「手足口病」と診断された後、発熱が数日でも改善されなかった場合や、症状が改善される傾向が見えなかった場合など、すぐに病院(なるべく大きい方が良いかもしれません)での診察をオススメします。

「川崎病」は治療によって治る病気ですが、治療の状況によっては心臓の血管に後遺症を残す可能性もあるとのことですので、まだ1歳~5歳の小さいお子さんがいる方はそんな病気があるという事をぜひ知っておいてほしいです。

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